麻生首相の英語
良いの悪いのと言うんじゃなく
4月18日にIOC委員との晩さん会での英語のスピーチも、べらんめい調だの、意味が判らないだの批判や、逆に「英語で」と強調して讃えたものあり、いろいろな報道がなされたようです。しかし、良い悪いは別にして、露出の多い立場で、機会を捉えて英語で話している麻生首相の姿勢は評価します。影響力のある麻生首相には、英語を話すことを、“話せる人”の特権から、普通の人のレベルに引きずりおろして欲しいのです。ああいう風でいいんだ、と。かつて、長嶋茂雄さんに、この役を期待していたのですが、病に倒れてしまわれて。他方、メディアには、これを批判しないでいただきたい。どこの国の元首が、英語でしゃべったからと言ってニュースになりますか?それってニュース・バリューありますか?そんなこと報道するの恥ずかしくありませんか?麻生首相の英語も、
- 文章が間違っている
- 外国人が理解できない
- 日本人は日本語でやるべきだ
などと、批判されて来ましたが、麻生首相には今のような普通の英語を話すことで、
- 文章が正しかろうと、間違っていようが
- 外国人が理解出来ようが、出来まいが、
受け入れられる素地を作ってほしいのです。
3つ目の批判は、質の違う問題です。ただ、英語が話せないやっかみに基づく場合もありますが、偏狭な考えに基づく場合もあります。阿倍内閣の時の文科相が、小学校5年生以上の英語必修化について「美しい日本語が話せないのに外国語をやってもだめ」と言ったそうですが、絶望的です。
- 美しい日本語なんて、いつになったら話せるようになるのか、誰もわかりません
付け加えれば、
- 先達は、一生けん命に“下手な英語”で外国人(海外マーケットで)を相手にお金をもうけてきたんでしょ。それを否定するのですか?
英語が出来なければ、日本はこれからますます世界から取り残されてしまいます。麻生首相にはこの点で頑張ってほしいと思います。漢字読めないこと忘れます。
《この意見は、麻生首相の英語は、一般的に言われる格調高い・洗練された英語ではない、という認識に立っています。》