日本航空のクラシックジャンボが退役しました。


マニアの人は、どの機影を見ても機種が分かるかもしれませんが、そうでない一般の人でも、ダブルデッキのジャンボは、すぐに見分けがつくくらい馴染みが深く、絵になる飛行機だと思います。
とはいっても、退役するのは、747-300(ダッシュ300)以前のクラシックジャンボと呼ばれるものなので、(今では気恥ずかしい呼び名ですが)ハイテクジャンボと言われたウィングレットのついた747-400(ダッシュ400)以降は現役のままですよね。


私は、日本航空と何の関係もありませんので、勝手な想像ですが、長い間ジャンボが主力機だった日本航空の社員の方たちにとってみれば、この飛行機には色々な思いがあるのでは、と。
日本航空は、ジャンボを主力機に使用して来て、その間に色々は経営的な問題を引きずっていたので、他航空会社が、どんどん新型機材を投入しても、新しい機材に更新が出来なかったわけで、誇り高い日本航空の方たちにとっては、さぞ我慢の時代の象徴であったのではと思われます。
航空会社の社員にとっては、飛行機というのはアイデンティティの象徴でしょうから、古い機材ばかりというのは、プライドが傷ついた時代だったと思います。
もうひとつ、何といってもクラシックジャンボは、同じ機材だった「あの事故」を、思い起こすものではなかったかと想像します。
エア・フランスの事故についての日記でも書きましたが、この時にかかわった社員の方たちも(今は殆ど現役を退いていらっしゃると思いますが)大変なご苦労をされたと思います。
以上、何の根拠もありませんが、勝手に思いを巡らせてみました。(そんな簡単なもんじゃない、と言われそうですが)